以前ニッケル弦で、新品と3か月使用後の音の比較をしましたが(ニッケル弦の比較)、今回ステンレス弦での比較をしてみました。使用弦はリチャードココのRC 5 Cです。
Finger Style
・New
・6 months later
6か月後の方は、ステンレス弦の特徴的な煌びやかな高音域成分が抜け落ち、若干プレべっぽい中域が主張するような音になりました。新品を聞いた後に6か月後を聞くと当然モコモコしているように聞こえますが、そんなにダメな感じは個人的にはしません。というか、6か月置いた割にはこんなもんかという気もします。
アナライザーでざっくり周波数成分を見てみます。
ー Blue ・・・ New
ー Orange ・・・ 6 months later
16kHzを超えたあたりで6か月後の方はガクッと落ちていますね。ニッケルの場合は16kHzよりももっと低いところから落ちていた(ニッケル弦の比較 参照)ので、むしろ6か月使っているのに比較的残っている方だと言えるかもしれません。
・(参考)Nickel New
Slap
・New
・6 months later
特にスラップで分かりやすいと思うのですが、時間が経ってもやはりニッケル弦よりも比較的高音域が出ているように感じます。ニッケル弦の3か月後のスラップはかなりモコモコでしたので(ニッケル弦の比較 参照)。
アナライザで見てみると、16kHz前後あたりから落ちていますが、ガクッとというほどではありません。音的にはもっと差が可視化されるかと思いましたが、なにぶんキッチリとした比較ではないので悪しからずです。
ー Blue ・・・ New
ー Orange ・・・ 6 months later
・(参考)Nickel New
手触りについて & まとめ
「ニッケル弦とステンレス弦の比較」にて、”ステンレス弦はざらざらとしていて引っかかり気味”とネガティブな印象を受けたのですが、実際にそのように感じていた期間は長くなく、2~3週間後くらいには手になじんで弾きやすくなったと記憶しております。
ちなみに3か月後の比較ではなく6か月後の比較となったのは、重い腰を上げるのに時間がかかったというのもありますが、3か月の時点で全然使える音だと、弾きながらに感じていたからでもあります。加えて今回、改めて音を聞き比べてみてやはりステンレス弦はニッケル弦よりも長持ちするんじゃないかという認識を強めることができ、改めてステンレス弦の良さを確認することができました。
コメント